スーパーチェイス(タイトー)

私と「(すごい)正義の執行人」
『スーパーチェイス』について





以前「タイトーチェイスHQ」について書きましたが、その時第3作である「スーパーチェイス」だけは、それなり……というにはあまりにも上出来なゲームであったにもかかわらず、家庭用に移植 されていない関係でほとんど消えかけている記憶を何とかつむいだような仕上がりで、まあ、正直それほど満足していませんでした。

 ですが、このたび私用で栃木県宇都宮市にある「かましん・カルナ駅東店」に行ったところ、当初のお目当てであるピンボール「Highspeed」と「DirtyHarry」のほかに、 何とコレがあったもので、早速プレイ。……最後にプレイした時と同じく、2回コンティニューしてようやくクリアしました。

 で、実際に行ってきてから2ヵ月くらい経過し、今回その記憶もまた薄れかかっているのですが、また完全にけむりのようになる前に、少しでも書き留めておきたいと思い、今回はコレについて書くことにしました。

 ……ちなみに私が行って来たのは2008年3月でした(今こうして書いているのは5月)。奥の方には動かない「FIRE!」などのピンボール機が眠っていました……。私は何せ400キロほど離れた岩手に住まう者ですので、 近くにお住まいの方は今すぐ行って500円くらい貢献してきましょう。そうでないと、完全に消えてなくなるかもしれません。いや、もしかしたら……。

1面 「ドラッガー集団が店を荒らし逃走

 ナンシーのお言葉:「最初が肝心よ、がんばって!」(cv.冬馬由美サンです。以降すべて同じ)

 ちょっとアブナイ連中が宝石店に押し入り、散々店を荒らして走り去ると言う事件が発生した、ということで早速、毎度おなじみポルシェ928で追いかけます。途中ではその集団に破壊されたパトカーがあるので、ぶつからない ように進んでいくと、まあ、それほど苦労せずに見つけられます。

 あとはカフェテリアだろうとどこだろうと、逃げ続ける悪人を誘導ミサイルの如く追いかけ続け、一定ダメージを与えると クリアです。途中で道が狭くなるところは少し気をつけないとタイムロスになるので気をつけましょう。……それ以外には特に難しいところはないかな。

 あと、これは全ステージ共通ですが、やはり後ろから突っこむするよりは横からぶつけた方が素早く破壊できます。全体的に相手の方がほんの少し速いので、タイムの 厳しいところでは小さなミスの積み重ねでタイムオーバーになってしまいますので……。

 逮捕のキメ台詞: 「器物破損ならびに窃盗罪。鉄格子のスイートルームにご招待するぜ!」

  2面 「爆弾テログループのアジトを山岳地帯に発見


ナンシー&レイモンドの出勤前劇場 #1

レイモンド「お嬢さん、今日あたりお茶でも、どう……?」
ナンシー 「……まだ仕事中よ」


いきなり高級そうなお屋敷が爆破されてしまいます。どういった思想があるのか、それとも金銭が目的なのか。よくわかりませんがここにいるボスを逮捕するのが目的です。 ここをいつものポルシェで走ろうものならフェルディナンド・ポルシェ博士が化けて出てくる……わけではないのですが、やはり不利なのでジープに乗り換えます。

 道中は片側が岩壁で反対側が崖だったりするので、落ちるとかなりタイムロスになる危険を伴います。それほど細かいテクニックは必要ありませんが、アクセル踏みっぱなしだと さすがに道からはみ出しちゃうので、その辺りは少し気を遣った方がいいかもしれません。

 ここでは武装ヘリが機首の機関砲で妨害してきます。ズガガガガガ! と連続的に前から後ろから撃ってきますが、まあ左右に切り返して軸をあわせなければ大丈夫です。 そのあと手榴弾を落としてきますが、これも見てからかわせるので、それほど難しくありません。

 ボスは2台の護衛をつけているのですが、先に護衛を蹴散らさないとボスにダメージを与えられません。荷台にはなにやら恐ろしげな筒をかついだ人がこちらを向いていますが、 それよりも路上に置かれている巨大な岩の方が危険なので、それに気をつけながら体当たりをしていきます。基本的に障害物にぶつかってミスしなければ、相手はそれほど速くないので 何とかなると思います。

 逮捕のキメ台詞: 「ったくぅ……手を焼かせやがって! 爆弾テロ容疑で逮捕だよ!」

  3面 「不良グループが女性をさらい逃走


ナンシー&レイモンドの出勤前劇場 #2

レイモンド「どーでもいいけど、最近、化粧が濃くない……?」
ナンシー  「……! なによ、あんたには関係ないでしょ!」


 スラム街で身なりの整った若い男女が身なりの整っていない悪人集団にナイフで脅され、金銭を差し出したあげくにフィアンセを連れ去られてしまいます。なんだか こちらもそれどころではない気もしますが、とにかくポルシェ928で飛び出しましょう。

サイレンは鳴らしていませんが緊急走行中なので交差点もノンストップで走ります。そうすると信号の通りに進んできた一般車両が交差点に進入してくるので、それぞれ隙間の大きい方に避けて潜り抜けていきます。 本当にこんな感じで走ってこられたらたまったものではありませんが。

 ここで妨害してくるのはバイクに乗った暴走族の連中です。ただやかましくて数が多いだけではなく、銃をバリバリ撃ってきたり、バイクごとボンネットの上に乗ってきたり、人間だけ飛び乗ってバットで ガラスを破壊したりと、モヒカンの見た目もあいまって「北斗の拳」のようなバイオレンス振りを発揮します。

 で、しばらく走ると追いつくことが出来るのですが、ここでは何と逆に相手から体当たりを仕掛けてきます。いきなり後方視点になったかと思うと、敵の車が今か今かと 狙って来るので、視点が戻るまで左右に大きく動き、距離を開けておけば問題ありません。そしてそもそもそうならないよう、常に後ろからガンガン体当たりしていれば、 さらに磐石です。  逮捕のキメ台詞: 「オレたちをナメるなよ……! 営利誘拐容疑で逮捕する!」


 4面 「密輸グループが検問を突破し逃走


ナンシー&レイモンドの出勤前劇場 #3

 (ものすごい不機嫌そうなナンシーに逃走犯の情報を伝えられたあと)

レイモンド「いーよな、オンナはオレたち現場の苦労も知らねーで!」
ナンシー 「オンナは……は余計でしょ!!」



テキサスの州境に張っていた検問を、そんなもの初めからないが如く強行突破していく巨大トレーラー……コレは黙って見逃せない、ということでひとまず一番足の速い ポルシェで追いかけます。

 ここはある意味では、全ステージで一番難しいところかもしれません。……というのは、途中で線路沿いの道路を走ることになるのですが、そこを走る貨物列車からポンポンと ダイナマイトを放り投げてくるのですね。これにぶつかると、かなり大きなタイムロスになるので、必ず避けましょう。大体どのあたりに落ちるかは、落ち着いていれば 必ず見えてくるはずです。

 さて冒頭、ナンシーからの通信の時にもあったのですが、ここのターゲット車はコンボイです。さすがのポルシェも、相手がコレでは少々分が悪い……ということで、 こちらもコンボイに乗り換えて、工業地帯をバキバキに破壊しながら進んでいきます。……色々なパイプとかが道路にせり出してきているのですが、何せこちらも当たり判定が でかいものだから、普通に走っていてもどんどん壊れてしまうのですね……。

 ここでは相手にぶつけることよりも、まず左右の壁にぶつからないようにすることが重要です。もちろんターボなんかは厳禁です。ひたすら我慢のプレイで、後ろから ゴツンゴツンとぶつけてやりましょう。そして工場地帯を抜けたら一気にターボで加速し畳み掛けることでクリアできます。1度のミスが大きく響く場所なので、まずは 安全運転で!

 逮捕のキメ台詞(実際と異なる場合があります):

「派手にやりやがって!」
「アンタら人のこと言えんのかぁ?」(犯人からの切り返し)
「うるせー!……麻薬密輸容疑で逮捕だよ!」
 

  5面 「連続殺人犯アーノルドが逃走」


ナンシー&レイモンドの出勤前劇場 #4

 (相変わらず最悪の機嫌で途中まで犯人のデータを話すものの……)

 「ターゲット車は……不明? ちょっと、手ごわいわよ……がんばってね」
 (そう言って、ちょっと心配そうな表情をするナンシーでした)
 「……わかってますって」


 

 いきなりアメリカで一番えらい人が銃撃にさらされます。致命傷は免れたものの右肩に銃弾を受けてしまったようです。そして警護に当たっていた警官はあえなく殉職し、 SPも少なからず負傷した模様です。まあ、とにかくジョン・ヒンクリー以来のとんでもないテロリストの登場に緊張が走りますが、こちらはとにかく犯人を逮捕するだけ。 最後のステージですので、ナンシーと仲直りするためにも気合を入れてがんばりましょう。


 最終ステージは……地味に難しいです。とはいえせっかくここまで来たのですし、できればコンティニューをしてもクリアしたいところ。

 アーノルドは一匹狼なのでこれまでのように妨害グループがいるわけではないのですが、こちらと同じ性能の車で逃走しています。すなわち相手も時々ターボを使って 急加速するのです(後ろから火花が飛び散っているようなエフェクトがついた時)。なのでこちらも基本的にターボはその時に使うようにして、出来るだけ実力でダメージを 与えていきましょう。中央分離帯は一瞬なら突っ切ることが出来るので、相手がどこにいるのかわからない時は右端のレーダーを見るといいかもしれません。



 逮捕のキメ台詞:

「おっと、ホールドアップだ。A級殺人容疑で逮捕する!」
「お前ら、最高の刑事だよ。ナンシーによろしくな」


 おわりに

 というわけで、全5ステージでクリアとなります。このあとナンシーとの関係はどうなったのか? ということについては……テキストを一字一句そのまま起こせるのなら ともかく、おおよその流れしか頭の中には残っておらず、それにいつものように脚色をつけて書くのも少々気恥ずかしい……ので、ここはあえてご想像にお任せします。

 ただ一言だけ言わせてもらえば、仲直りは「しました」。どういう風に仲直りしたかは、うーんと……やっぱり、ちょっと気恥ずかしくて言えません。

 果たして巷間での人気はどうなのか? 私としては「S.C.I」のリアル系よりは本作のアニメ系のナンシーが好きなので一番のお気に入りなのですが、タイトーメモリーズ にも入ってこなかったし、たぶん家庭用でプレイできる日は未来永劫やってこないような気がします。ちなみに本作は「パワーホイールズ」の製作チームが手がけている ようです。オープニングでそういう風に出てきました、という話です。
 
 昨年末にいきなり続編が出てきた本作ですが、やはり私としては峠道を小さい車でズギャギャと駆け巡るよりは、米国を時速300キロで走りまくり、そしてガンガンに ぶつけていくという「ちょっと変な」自動車ゲームの方が好きです。もっとも、「ナンシーはアニメ画の方が好き」とか「ミスしなくても4面のトレーラーに勝てない」とか、 個人的には色々ありますが……それでも一生懸命に悪人を追いかけて、ひとたび見つけたとなれば「止まれコラ!」とばかりに体当たりをする妙はちゃんと受け継がれて いますし……これからもたくさん、やっていきたいと思います。

 

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