私とガンガン!マシンガン!
――『L.A.マシンガンズ』論




 今回この記事を書こうと思ったのは、自分が好き……なのに、あんまり書いている人がいないから。あと、攻略記事もありませんしね(この記事を書いている本日現在)。

 じゃあ私が攻略記事を書けるのかというと、そこまで上手にプレイできないので、やはりいつものように中途半端な感じになってしまうのですが……これをきっかけにして、誰かが 攻略記事を書いてくれるかもしれませんし!? 好きなゲームのことをすべて書き尽くすまで、いつものようにやっていくこととしましょう。


 マシーンの反乱


 1998年にこのたぐいのド派手なゲームを作らせたら世界一と信じてやまないセガ様から発売された本作は、デンと筐体に据えつけられた巨大なマシンガンを上下左右に振り回しながら、 突如として大量発生したアンドロイドたちを次々に破壊するゲームです。

 前作『ガンブレードNY』では、自分はヘリの脇にある銃座に陣取ってバリバリやっていたのですが、本作では(演出上)操縦も自分でやります。片手でこんなガンガン反動が来る マシンガンを撃ちまくることは、私たちのような一般人には不可能なので、黙って両手で銃を構えて撃ちまくることにしましょう。ちなみに完全フルオートなので、プレイ中の9割以上は 引き金引きっぱなしでOKです。リロードなんて知りません。

 相手はすでに申し上げたように、人間ではなくアンドロイドなので、当然ながら簡単にはやられてくれません。1面のオープニングでもロス市警のお巡りさんたちがピンチに陥ります。 しかしながら頭を撃てば一発で「キューン」という甲高い音が鳴り響き、素早く爆殺することが出来ます。同社の、ゾンビを撃ちまくるゲームと同じ感覚ですね。

 常に高速かつムチャクチャなカメラワークで進んでいく本作では、頭を狙うどころか動きまくる目標に弾を当てていくことさえ大変かもしれませんが、意識して 少し早めに照準を動かすと、まるで引き込まれるように弾が当たります。

 あとは、頭に当たらなくても身体に撃ち込めば動きを止めることは出来ますし、あえて少し右や左にずらすことで敵を逃げさせることが出来ます。そうやって敵を ひるませておいて、カメラが近づいたら頭部めがけて銃弾を撃ちまくる……というテクニックも有効です。


 大統領救出作戦


  一面は街中。最初にピンチに陥っている一般警官を救出して、大統領が連れ去られたことを知ります。そこで大統領を探すために町中を飛び回ることになります。

ここはそれほど難しいところはなく、出てくる敵をサクサク倒していけば大丈夫です。あえて言えば中盤の地上砲台から撃ってくるやつを優先して倒した方がいいということと、エアバイクに乗ってる奴は機体よりも乗員をねらっていった方が早いといったところでしょうか(バイクに撃ち込みまくっても、倒せることは倒せますが、かなり硬いので)。

しばらくすると、とあるビルの屋上から大統領を蹴飛ばしてヘリに乗せようとしている兵士がいるので、これを全滅させましょう。もちろん大統領を撃ってはいけません!

……で・す・が(軽部さん風に)、慣れないうちはそれどころではないでしょうから、あまり気にせず撃ちまくりましょう。

ヘリポートの上の兵士を全滅させると、巨大な攻撃ヘリが登場します。

最初はミサイルを3発ワンセットで発射してきますが、飛んでくるまでに若干余裕があるので素早く撃ち落とします。そして隙を見て、コクピットに向けてガンガン撃ち込みます。ほかの部分でもいいのですが、コクピットが一番ダメージを大きく与えられるので、積極的に狙っていきましょう。

さて、ある程度撃ち込むと、両脇になにやら大型爆弾みたいなものをぶら下げます。これは複数のミサイルに分裂して一斉に飛んでくるので、一度撃たれるとダメージを受けるおそれが格段にアップします。なので注意マークが出てきたら全力で撃ち込み、分裂前に破壊してしまいましょう。とにかく最優先!

あとは一目散に逃げようとするところを追撃すれば大爆発、別働隊が大統領を無事保護したという通信が入り一件落着と相成るのでございます。



 刑務所奪還作戦


2面はアルカトラズ刑務所。ここにとらわれている囚人を連れ去るべく大挙して襲いかかってきた兵士を全滅させるのがミッションとなります。

ここは船上の兵士の他にもいきなり海の中からザパーンと出て来て、その瞬間に至近距離からミサイルを発射する敵が出て来ます。そのため撃ち落とすことはきわめて難しいのですが、逆にこっちから撃ち込みやすいのも事実なわけで、撃たれる前に積極的にヘッドショットを狙って撃破していきましょう。そうすれば、その分リスクも減りますしね。

慣れてくると、画面がぐるりと回ったら、そういう敵が出てくるもんだと思って初めから照準を合わせ、出てきたら即破壊スペシャルと洒落込むことも出来るようになります。テンポよく破壊すればコンボ数も稼げますしね。

 
 その後は刑務所の職員たちをサポートしながら、すでに破壊されまくった建物にいる兵士たちを破壊していくのですが、そこにホバークラフトが乗り付けてきて、囚人を連れ去ってしまいます。まあ、これはストーリィ上回避不可能なのですが、その後 味方の駆逐艦に激突停止してくれるので大丈夫です。

問題はその積荷に搭載されていた巨大ロボット(この面のボス)です。こいつはとにかく素早く動きまくるし、ミサイルもたくさん撃ってくるので、 「ミサイルを打ち落とすついでにダメージを与える」くらいの気持ちでがんばりましょう。なおこの時、相手の動きを先読みして敵の少し右とか少し左に照準を合わせておくと、 比較的よく弾が当たる気がします。って、すごく自信のない書き方ですみません(苦笑)。

特に注意すべき攻撃は……ほとんどそうなんですが……水中に潜った後のミサイル攻撃。いきなりミサイルだけが水上に出て来るので、こっちに本気のスピードで飛んで来る前に 一生懸命撃ち落としましょう。

 そしてそのあと至近距離から発車される6発のミサイルは、一応銃身をグルグル回して全弾撃墜すればいいのですが、これっていうのはかなり困難で、私も10回に1回くらいしか 成功しません。3面のボスよりも確実に強い気がします。

  で、まあそんな感じでがんばってそれはダメージをかなり与え、もうひと息といったところでこのボスは、やおら船上に着地します。そして何やら銃身が怪しく光り始めるので、 弱点の頭部に集中的に撃ち込んで発射前に機能停止させましょう。間に合わないと1ダメージ確定です。なんだかちょっとインチキくさい攻撃です。

 ともあれ、この赤いモビルスーツを破壊すればさっきの囚人も無事に確保できたという通信が入り、とりあえずステージクリアとなります。


 ラスベガス制圧作戦


 3面はラスベガス。私は行ったことありませんが、賑やかなところみたいですね。

 現金輸送車が襲われて付近の市民がパニック状態に陥っているところに乱入、とりあえず事態の収拾を図れというのが今回の任務です。ここで私は「沈静化」こそが 第一目的であって、「市民の保護」は二の次三の次と解釈しました。

 ……というのは、一般市民と敵兵士が本当に入り乱れているステージで、市民に弾を当てないように気を遣うと、思いもよらないところからミサイルを撃たれてダメージを 受けてしまうからです。もちろんこちらから市民を撃ちに行くような真似は絶対しませんし、極力ねらいを絞って攻撃するつもりですが、往年の映画『ブルーサンダー』でも マルコム・マクドウェル扮するコクラン大佐が言っていました。

 「20人に1人は許容範囲だ」(最新鋭攻撃ヘリ『スペシャル』の性能テストで、犯人だけでなく市民のプレートにも弾が当たっていることを主役のロイ・シャイダーに 指摘されて)

 ここで注意すべき敵は、やたら重武装な兵士。こいつは撃ってもなかなかひるまず、そのくせ一度に複数のミサイルを、短いスパンでバンバン撃って来るので押し切られる 恐れが大きいのですね。なのでこいつについては、確実に頭部を狙って素早く破壊しましょう。

 あとは、中盤で出てくる戦車軍団。最初はなんだかあらぬ方向にバンバン撃っているようですが、放っとくと超高速で砲弾? を撃ち込まれてダメージを受けます。 当然、ちょっとしたボスなみに硬いので、「ヘイ、ボーイズ! 戦車が出てきたから気をつけやがれ! ファッキュー!」という通信が入ったら全力で撃ち込んで破壊しましょう。 いや、もちろんこんなヘイト先輩みたいなしゃべり方はしませんが。

 あとは、今までのステージよりも高いところから敵を撃たなければならないので、少々的が小さいのですが、とにかく弾が当たれば相手はミサイルを撃ってこないので (先述した一部の硬い敵を除く)、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

 ボスは、漫画『AKIRA』に出てきた炭団、もしくは『コタツに乗ったでっかいおはぎ』みたいな連中で、5体でフォーメーションを組みながら攻撃してきます。 それぞれの個体に独立した体力ゲージが設定されていて、クリアのためにはすべてを破壊しなければなりません。

 攻撃パターンとしては、2面のボスに比べるとじつにシンプルなもので、レーザーで通信(?)したあとバラバラにミサイルを撃ってくるだけです。複数発同時に 撃ってくることはないので、淡々と撃墜していきましょう。

 攻略としては、「5機の機体にできるだけ均等にダメージを与える」こと。数が少なくなると一体あたりの攻撃力がドンドン増してきて、1機だけ残した状態だと かなりムチャな連射をしてくるので、シンプルながら撃ちもらしてダメージを受ける危険性が増えてしまいます。

 なので、フォーメーションを変えるたびに自分が撃ちこんでいた個体がどれなんだかわからなくなる恐れがありますが、下のゲージを見ながらダメージ量を調整し、 相手に攻撃される前にいっせいに破壊してしまえば、ノーダメージで攻略することも十分に可能です。ちなみに私は少しでも長い時間遊びたいので、いつも2ステージ 目にはこちらを選択します。そして調子がよければ、4面に進みます。


 ひみつ基地潜入作戦


 4面はヨセミテにある敵の秘密基地。列車を追いかけて突入します。

 このステージはさすがに難しいです。犬神もまだステージボスに遭遇したことは……そのあとの最終ステージを見たことあるから、 クリアしたことはしたんでしょうが……ほとんど、記憶に残っていないので、「見たことない」ということにしておきましょう。なのでボスに関しての詳しい情報は 書けませんが、覚えている限り書きます。

 序盤の列車と並行して撃ちまくるシーンは、敵が登場すると同時にミサイルを撃ってくるという、プレイヤーの反射神経の限界に挑戦するような難易度です。こちらも 敵の姿が見えたらとにかく1発でも食らわせて動きを止めないと、ほぼ回避不能な距離でミサイルを撃たれてしまうので、ドアが開く前からある程度のアタリをつけて 撃ちまくりましょう。もうそれしかないんじゃないかなあ。

 そのあとは、基本的に実力勝負と言った感じがします。とにかくアチコチから敵が出てきて、ミサイルを撃ってくるので、危険信号が出たらそっちに銃口を向けて とりあえずひるませて、危険がなくなったら積極的に撃ち込んで数を減らしていく……と言ったことをわずか数秒の間にせわしなくやらなければならないので、かなり しんどいものがあります。

 ボスは、wikipediaによればなんだか掘削機みたいなやつだそうですが、どんなのかはよく覚えていません。もしわかったら、その時に改めて追記したいと思います。


 軍人か、警官か、それとも……


 以前『コンバットマガジン』で、アメリカの警察の特殊部隊――要するにSWATの人たちへのインタビューを読んだことがあります。その中で隊員の人が語っていたのは、 建物へ突入する際の軍隊と警察官の違いについて。

 たとえば、マシンガンを持った悪党が人質をとって住居などに立てこもっている場合の突入方法。いわく、軍隊は扉の向こうで人質がどうなろうが知ったこっちゃないであって、 とにかく悪人を全滅させればいいというスタンスだということなんですね。

 それに対して警察官は、人質を全員助けることはもちろん、たとえばドアをぶっ飛ばす爆薬の音で耳に障害が残ったりしないよう最低限度の火薬を使い、さらに悪党たちでさえ 生かして捕まえることが目的だと言います。

 より強くそんなことを考えるのは、むしろ『ゴーストスカッド』をやる時なのですが、このゲームをやる時もその言葉が頭をよぎります。

 本作の場合、敵は人間ではないので徹底的に破壊するよりないですし、民間人を撃つとスコアが下がるので極力撃たないようにするのも当然ではありますが、一方に人道的な 立場から考えると……うん、やはり『ブルーサンダー』のイメージと重なるのです。空からマシンガンでバリバリ撃ちまくるという基本システムもあるのでね。


 私はやはり、極力、民間人は撃ちたくありません。いくらゲームだからとはいえ、そのあたりの気持ちは大切にしていきたいです。


 ……で、そのためにどうすればいいのかというと、やはり敵を直接狙うのではなく、少しずらして自分の意図する方向に相手を「逃げさせる」テクニックが必要と なってくるでしょう。民間人が右に逃げていくのなら、敵をそれ以外の方向に逃げさせて、ズームしたら集中的に撃ちこんで素早く破壊。これでキビキビ敵を倒して、 民間人を完全に逃げさせてから、好き放題撃ちまくりましょう。

 まあ、それでも1人か2人、多い時には5人くらいの犠牲を払ってしまうこともあるのですが。……『バーチャコップ』ならスタン弾だからという言い訳が出来ますが、 拳銃弾を小石のように跳ね返す連中を爆発させる銃弾だから、普通の人間が喰らったら……

 ……いや! 大統領は間違って撃ってもその後無事に保護されるから、何とかなるのかもしれません! うん、そうだ!(笑)


 そんなこんなで、終盤はまとめきれずに強引に叩き込んだ感じの文章となってしまいましたが、とにかくこれはセガ様らしい豪快かつ爽快な(そして、ほんの少し ムチャな)ゲームなのです。ちなみに筐体は2種類あって、よく見るのは29インチモニターの普及版。そしてもうひとつは巨大プロジェクターに、足元がズゴゴゴと 振動するデラックス版。

 後者は一時期、セガアリーナ盛岡南にて稼動していましたが、今は(たぶん、今はつぶれてしまった、別な系列店で私がよくやっていた)普及版が稼動中です。 どちらにしてもズゴゴゴと銃身が揺れるので、長くプレイすると手が痺れてしまうような体力ゲームです。デラックス版はさらに足元もゴ・ゴ・ゴ・ゴ……と揺れるので、 病中病後や泥酔時などはプレイをご遠慮した方がいいかもしれません(笑)。

 


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