私とタイトーマジック ――『レイメイズ』論


 

   どちらかというと、本当はこれのディスク移植版である「遊メイズ」を私はよくやったのですが、あえてAC版を取り上げました。 たぶんゲーム的に大きな違いはないかと思われますが……。

 「レイメイズ」は1988年にタイトーから発売された固定画面のドットイートタイプのアクションゲームです。4方向レバー2ボタンで操作します。

 ドットイートタイプのゲームと言うと、「ヘッドオン」とか「パックマン」とか、ああいう類のゲームですよね。以前どこかの国で、「パックマン」を数十時間にもわたってプレイし続けたとかいう方もいますが、私は3面かそこらが限界です。永久パターンがあると聞きますが、私はさとるタイプではなく一平太タイプなので覚えられません。ましてや一秒間にレバーを数十万回叩いて炎を出すことなど出来るはずもなく、結論を言うとこの手のゲームは好きじゃないです。


 ……といってしまえばこのコラムをこれから書く必要はなくなってしまいますが、そこは「アルカノイド」で魅せたタイトー様お得意の、SF的なテイストをパッパッとくわえることによって、「好きじゃないです」と言っていたこの犬神のハートをキャッチして離さなくなるのです。


 近未来アンダーグラウンド


 2088年(原文は「今から100年後の未来」)、そこではホログラフによる立体迷宮を使った非合法なレースが行われていた。主人公の緑川理香の弟もそのレースに参加していたひとりであったが、彼はレースで負けてしまい、組織にとらわれてしまいます。そこで姉の彼女が弟を助け出すために、レースに参加することを決意したのでした。勝てば弟を連れ帰れるものの、負ければ組織に身をゆだねるという条件のもとに……。
 
 レースの内容は先ほども申し上げたとおり、壁で仕切られた迷路の中を走りまくって画面中に散らばった丸いもの(エナジーチップ)をすべて集めることが目的です。 これをすべて集めると次のステージへ進めます。敵にぶつかると1ミス、残機がなくなると再起不能(リタイヤ)となります。

 基本的にはそうなのですが、本作の特徴としては「加速ボタン」というものがあります。ちなみに私は10回くらいプレイするまでこのボタンを使いませんでした (そういうものがあること自体知らなかった)。このボタンを使用することによって、後ろから追いかけられてもそれを振り切ることが出来るんですね。

 さらにアイテムを取得することにより、逃げ回るだけでなくレーザー砲で敵を積極的に撃破することが出来ます。もちろん時間/弾数制限なんてけちなことは 言わないわけで、そのステージ限定という制限こそあれ、ステージ内は使い放題! 非常に積極的に攻めていくことが出来ます。

 それ以外にも敵のスピードを遅くさせたり、いきなり別ステージへのドアが開いたり、バリアがついたり。 こういったアイテム群がゲームを大変盛り上げてくれます。
 
 また、あるアイテムを取るとリバースラウンドと呼ばれるところに行くことが出来ます。これは何なのかと言うと、 それはそれはもう画面の大半を覆うどでかい&メカニカルな昆虫っぽいのが出てきます。「ダライアス」もそうなのですが、 このメカメカっぽさが、とてもかっこいいです。 ――なおここのエリアは迷路状ではなく何にもない空間です。要は一騎討ちとなるわけですが、自機(オルガナイザー)は止まらないので、 たぶん一番多いミスの理由は「避けきれなくて正面衝突」と言うものではないかと思います。

あと時々挿入されるヴィジュアルシーンがストーリーを盛り上げたりするのですが、私は2種類くらいしか見たことないのでよくわかりません。


 今も昔も……

 今回、「書きかけだから」ということで4年ぶりに記事を追加しているのですが……そして、これをきっかけにもう一度プレイしてみたのですが……。

 やっぱり、難しいと言うか、苦手です。

 頑張っても最初のヴィジュアルシーンぐらいまでしか、いけないんですよね。ステージにして4〜5つ目くらい。 全32ステージだそうなので、せいぜい8分の1くらいまでしかたどり着けないと言う体たらく。それなのによくレビューを書こうとしたものです。

 「これじゃ、ファミコン版のほうも……」と思い、改めてプレイしてみると、こっちは思いのほか上手にいったんですよね。まあファミコン版のほうは、基本的な 難易度が低いのもありますし、ファミコン版オリジナルの特殊な仕掛けもあって、すごく遊びやすいんですね。

 なので、いずれファミコン版のほうも改めて書こうとは思いますが、とりあえずこれで一区切りとさせていただきます。



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