TRIBUTE TO THE "R"――
総合R-TYPE関係コラムプロジェクト…のつづき
3章 「LEOと3とGALLOPと」
あえて断言しますと、犬神はR-TYPE LEOに出てくるサイビットが大好きです。さらに言うと
本来は、LEOのことだけ書くつもりでした。
一応、「LEOって何よ?」という方もいるかと思いますので若干説明を加えますに、R-TYPE LEOというのはシリーズの外伝的位置付けで、
年表によると初代R-TYPEで人類がバイド(26世紀の人たちが作った惑星破壊兵器のなれの果て)と戦っている頃、平行次元で開発されていた
人工天体「エデン」が暴走し、それの鎮圧のためにR-9(LEO)と呼ばれた戦闘機が投入されたと……現在わかるだけでは、そのようなことが
あったそうです。
これをベースにした小説を書いている方などもいらっしゃるぐらいで(Googleで「R-TYPE LEO」と検索してみてください)、なかなかマニアックな
人気を誇っているこの作品ですが、大好きといっておきながら早々にゲーセンから姿を消し、数年後にたまたま行ったゲーセンであって1度やって
以来、また稼動しているところは見ていません。
攻防一体の便利兵器「フォース」の代わりに自機を助けてくれるこのサイビットというのは、レーザークリスタルを取ると上下に2個現れ、それ自体が
レーザーを撃ってくれるほか、ボタンを押し続けると壁とかそういうのを貫通して、敵めがけて突っ込んでくれます。これがまさに「痒いところに手が届く」
ような働きぶりで、防御には向きませんがその分積極的に敵をやっつけられる妙がありますよね。
もうひとつ、『GALLOP』について。
これなんかはもう、「え、そんなのあるの?」って言う人もいようかと思います。犬神もごく最近プレイするまでは雑誌の紹介記事で読んだきりでした。
ストーリーは、何らかの原因により地球に落下した「バイドの種子」が原因で大型機動兵器が暴走し始め、これを鎮圧するために軍隊ではなくて
民間の武装警察が出てきたというもので、時間的にはなんと「DELTA」でR-9が頑張っている時間と同じらしいのです。
これなんかはもうタイトルのどこをみても「R-TYPE」なんて書いてないから、別なゲームといってもいいのかもしれませんね。自機はR-9ではなくて
R-11というやつなので、名物の波動砲はないのですが、その代わりサーチレーザーがあります。押しっぱなしにしているとその敵を破壊するか
エネルギーが切れるまでレーザーを浴びせ続けるといったもので、古い方で言えば「TATSUJIN」のサンダーレーザー、
新しい方なら「蒼穿紅蓮隊」の青いやつに搭載されていたレーザーと行ったところでしょうか。ここら辺が民間の武装警察向けの機体と軍隊の
それとの違いなのですね。
また、民間だからかもしれませんがこのゲームではクリアまでのタイムも関わってきます。その日の最高記録を抜けば、レコードから自分のタイムを
引いた数を得点としてもらえるのですが、その逆もあったりします。別に得点がマイナスになっても残機が減るよりはましさ、と割り切って考えられれば
いいのですが、やっぱり少ないよりは多い方がいいのが得点というもの。レバーを進行方向に倒すことでスクロール速度を速め、バリバリと手早く
片付けようとして障害物にぶつかってオプションパーツが剥がれ落ち(ミスにはならない)、敵に追い詰められて緩慢な死を迎えることがしばしば
というわけですね。
あと、これは正当な続編なのにもかかわらずなぜかスーファミだけでしか出ておらず、知名度が(前2作と比べれば幾分上かとは思いますが)やや
低い「R-TYPE3」について。ちなみにロゴの数字はすべてローマ数字ですが、正しく表示されない恐れがあるのでここの文章ではアラビア文字を
使用しております。
これは、最初はぜんぜん好きになれませんでした。多分にコンサバティヴ性格の犬神は、メガ波動砲もハイパードライブモードも新型フォースも
好きになれず、がためにあまりやりこみはしなかったのですが、『デルタ』で色々なフォースの妙というものを知り、「食わず嫌いはよくないな」とばかり
にやってみたところ、これがまた面白かったりするわけで……。まあ家庭用で(のみ)続編が出たなんていうのはかつてMSXでよくやられたことですし
(「グラディウス2」とか)、いずれカセットを見つけたら手に入れたいなと思っております。ただ、フォースによって明らかに難易度が変わるようなのは
ちょっと、どうかと……旧来のフォースがあまりにも非力で、かなり根性入れてかからないとさっぱりなのですよ(涙)。
終章 「TRIBUTE TO THE “FINAL”」
「R-TYPEの最終作が出るらしい!」
そのことを知ったのはごく最近のことでした。メーカーの方でもかなり力を入れてやっているみたいで、公式ホームページみたいなのも
ばっちり作りこまれておりました。これまでの歴史から、Rシリーズの系譜とでもいうべきものから、実にもりだくさんの内容でした。個人的には、
個々のゲームについての詳しい説明があると嬉しかったのですが、これだけでもかなり充実していると言うべきでしょう。色々な新要素も加味される
ようですが、否応なく期待は高まります。一部で「使える機体は50種以上」だの「R-9LEOやR-11(ギャロップの機体)も使える」だのという未確認
情報が飛び交っておりますが、だとしたら更に期待してしまいます。いえ、駄洒落ではなく。
ただひとつ心配なことと言えば、あまり萌え要素を持ち出してこないでほしい、と言うことですね。いつだか「シューティングに萌え要素は、
あり過ぎるとだめだけど、多少ならいいんじゃない?」といったことを語ったような、そうでないような記憶がありますが、R-TYPEにそのような要素は
いらないでしょう(PCE版「R-TYPE COMPLETE CD」では、なぜか複座のR-9に男女それぞれ1名ずつが乗っていた、とかといううわさも聞きまし
たが)。
最近の、『敷き紙の城』だの『ケツイ』だの『怒首領蜂 大往生』だのといったやつは、キャラ要素が強すぎてなかなかインサートコインする
気になれません。コンマイ(とかと先日、2ちゃんねるの人たちが言っていた)のグラディウスの新作もトレジャーが作っていると言います。そして当の
アイレムの方々も「シューティングが売れない時期に、これで最後だからと言うことで作りました。だからこれが最後です」と言っているので、何か
シューティングゲームについて突風でも吹かない限り最後となるのでしょう。
対戦格闘だのドライブゲームだの、まあ色々なものがあり、色々なものをやって来た犬神ですが、やはりシューティングゲームは格別に好きです。
100本近いタイトルをプレイしてきたにもかかわらず、恐らく1コインクリアしたゲームは15本以下、レイディアントシルバーガンでは早々にチェーン
をあきらめるしゼビウスをやっていてもソルやスペシャルフラッグを探して血眼になったりすることもなく、もちろんグラディウスも1コインクリアしたこと
などないわけですが、それでもいわゆる「捨てゲー」というのはまずしません。あれは犬神は、「灰皿を投げつける」「コンセントを抜く」
「筐体を蹴飛ばす」等々の行為についで嫌いなことです。
ともあれシューティングゲームをすると言うことは、自分が分身を操縦して敵を破壊することが目的なわけであって、たといフル装備を失って地獄を
見ることとなったビックバイパーであろうと見捨てるわけには行きません。もちろん普通の人がそんなことになったら恐らく二度と立ち直ることは出来
ず、さっさと次のクレジットを始めたいと願うかもしれませんが、そうじゃないだろう、って思うんです。プレイしている時に魂がこもっていたら、絶対に
そんなことしないですよ。……(後略)。
話が思わぬ方向に飛んでしまいました。話題を「R-TYPE FINAL」に戻しましょう。
つまり何が言いたいかというと、犬神はつまり「LEOが好き」……ってこともあるんですが、やはりひとつの流れを作ったこのシリーズはすごい
愛着があるんです。そしてそれゆえ色々調べまわってみたものの、本紀・外伝あわせていっぱい出てるのに、たいてい初代だけとか、そんなので、
シリーズを通していっぺんに知りたい! という犬神の欲求をかなえることはできなかったので、犬神がつたなく長い文章をつむいで作りました。
本当はここからさらに『シューティングにあるべき姿とは』とか何とか、色々なことを
話したい気持ちもありますが、さすがにここまで長々と文章書きまくってきてお疲れかと思われるので、ここらで一度文章を終えることといたしましょう。
さて、いよいよ先日発売されたわけですが、どうでしょうか。人類がバイドな連中を殲滅するために用いた最終兵器って、いったい何なんでしょう?
嫌が応にも期待してしまいます。あまり期待しすぎるとよくない気もしますが……ともあれLet's Last Dance !
というわけで戻る