私とヴィジュアル系シューティング(その1・プラス)
すみません。
……いきなり謝っておりますが、恥ずかしながら犬神『パルスター』と言うシューティングが好きなんです。いやまあ別にいいかとは思うのですが、
かつて「最近の、キャラでプレイするようなシューティングなんてやってられんよ。やはりシューティングはシステムが大事さ」という
主張をしていたくせして最近は、ある程度キャラでシューティングをやることが多いんです。
それでも『シルフィア』は「ギリシャ神話と言う世界が好きだから」という苦しい理由でどうにかごまかしているのですが、この『パルスター』はよくある
SFチックな世界です。ましてや、
アイテムを取ると自機の前方に無敵の何者かがつく(2段階以上に進化?)
アイテムを取ると自機の上下から誘導ミサイルが出て行く(威力は控えめ)
アイテムを取ると壁とかにぶつかって反射する青いレーザーが撃てるようになる
……要するにかの名作「R-TYPE」のシステムに限りなく似ている、いや、いっそ「模倣」と言ってしまってもいいほどのシステムなのであって、
本来ならそれほどやるべきでないようなところもあるのですが、オープニングとかコンティニュー画面とかでこの自機のパイロットと思われる
美少女が出てきます。
当時色々なおもちゃ屋さんとか個人の商店の片隅にあった(今でも、あるのかな?)小さいタイプの、青い覆いがあるMVSのデモ画面でこのひと
を見てしまってからというもの、犬神の前頭葉から離れず、ついに一度プレイしてました。
その時点ではどこまでいったか覚えておりません。最近また何度かやってみたところ、1面もクリアできませんでしたので、まあ、それほどいい結果
は残せなかったことと思われます。だって難しいんだもん。――ところが、瞬く間に残機がなくなってゲームオーバー、コンティニュー画面へと移行
してしまったわけですが、これがまたなんか犬神の心の弱いところをついてくるような画面で、実際的にお金を使わなくても体力と電力さえあれば
無限にコンティニューできるような状況(つまり最近)であればついついコンティニューしてしまうような、非常に苦々しい感じがいたします。
と、批判批判でやってきたわけですが、実を言うとそんなに嫌いじゃないんです、このゲーム。まあこれらの部分は(ヴィジュアル的な部分は
ともかくとして)システム的な批判は他の方もよくしておりました。なので私がそんなことを言っても、ちっとも目新しくありません。そこで私はいい部分
について若干触れておきたいと思います。
とりあえずヴィジュアルはいいんです。萌えているとか萌えていないとか、そういう言葉で言い表すものではなくして――単純に好きなんです。
ここは敢えて一切のいいわけをせずに申します。私はこの『パルスター』というゲームのヒロインである山崎薫という女の子が大好きなんです。更に
言うと、彼女はあんまり自己主張しないことがいいですね。
ここでいう「自己主張しない」というのは、ゲームで操縦する飛行機を操縦するのが彼女であるという事実はそこにあるけれども、それはそれであり、
必要以上にプレイヤーに訴えかけてくるものがないということです。オープニングもコンティニュー画面も交換神経を必要以上に刺激するようなほど
のものではありません。
じゃあ「必要以上に刺激するものってなにさ」と言われれば、やはりほら、アレですよ、例の弾幕系シューティングのはしりの……あれの最新作。
趣味に合わないだけだと言えば趣味に合わないだけのですが、あのエレメントドールとか言うやつはなんか嫌ですね。最近流行の、戦闘美少女
アニメと同じにおいがします。とりあえず今にいたるまで食わず嫌いでいます。
また、これは最近知ったのですが、「連打でパワーアップ」システムみたいなのもありました。
ボタンを押しっぱなしにして放すと、波動砲……なのかどうかはともかく、強力な攻撃を打ち出すことができます。しかしボタンを連射すると普段
よりも弾薬が大量に発射され、それはそれで強い――と、そういった面白いシステムを採用しておりました。GC版スターソルジャーでも同様のシス
テムが使われておりますよね。しかも(エレコムの980円のコントロールパッドがいけないのかもしれませんが)連射装置をオンにしていると決して最大
レベルまで達しないため、最大レベルの威力のショットを出すためには素手で一所懸命にたたかなくちゃならないわけですね。
『スターソルジャー』の話題が出たところでもう少々。
シリーズ第2作となる、1990年に発売されたPCエンジンソフト『スーパースターソルジャー』(以下SSS)は、私が同ハードで一番好きなSTGです。
今年になってようやくエンディングを見ることが出来たのですが(遅い)、
かつて『ファミ通』がまだ『ファミコン通信』だった頃、渋谷洋一という、知る人ぞ知るパンクでハイローラーなお方が「このゲームはシューティングの
集大成」「名作ソフトをメドレーでプレーするような感覚を覚える」といったことを申しておりました。
後年インターネットというのをやるようになり、SSSが「ぱくりだらけのゲーム」という批判をされているのを見て衝撃を受けたものですが、このあたりは
恐らくどちらも外れてはいないかと思われます。好意的な立場なのか批判的な立場なのか、その程度の差でしょう。確かにSSSにはグラディウス3
のビッグコアMK3みたいな攻撃(図太いレーザーの間を跳ね返るレーザーみたいなの)とか『沙羅曼蛇』みたいな火柱とか「ダライアス2」の
(ドリオソーム)うつぼみたいなやつとかが出てきます。ステージ5のクリスタルなステージなどはもろに「グラディウス2(ローマ数字の方)」
それといえるでしょう。
ステージが進むにつれて、この『パルスター』についてもそれと同じようなところがありました。しかしながらただ追体験させるだけでなくて、
よりいっそう強烈に体験させてくれます。
画面を覆うようなものすごいプロミネンスは、当たっても平気なので『沙羅曼蛇』のような緊張感はなく、その派手派手さを存分に楽しむことが出来る
ようになっています。そこから出てくる龍は『沙羅曼蛇』のような、『R-TYPE』の5面に出てきた、変なとこを撃つと体が四散するやつのような、そうい
った感じのやつです。
あと細かいところをあげればいっぱいあるのですが、犬神が特に驚嘆したのは、パワーアップアイテムのひとつに「RAY」シリーズの名物である
ロックオンレーザーがあったということです。これはもうちょっと優秀に出来ていて、威力は低いながら画面中の敵を勝手にロックオンして攻撃して
くれます。あとは拡散波動砲だったり反射レーザーだったり『海底大戦争』の超音波魚雷みたいなのだったりと、見てて派手派手なものばかりです。
って、最後のたとえは誰もわからないか。すみません。
と、まあ積もる話は色々ありますが、あんまりこの場で語りすぎると他のゲームのことが話しづらくなってしまうので、このくらいにしておきましょう。今度は出来るだけ少ないクレジットでクリアできるよう頑張りたいと思っております。