私と爆弾(を載せた車)――「ホットチェイス」論
……なんだ、爆弾の作り方を書いたサイトじゃないのか。とかと落胆された方は……まあ、いないでしょう。でも
もしいたら何ですから、謝っておきます。すいません。爆弾の作り方なんか知りません。どこか他を当たってください。
で、何を語るのかというと『ホットチェイス』について。このゲームは1988年にコナミより発売されたドライブゲームで、自分の車を後ろから
追いかけるような視点のものです(当時はこんなのばかりでしたよね)。
このゲームは犬神のそこそこ多くやって来たドライブゲームの中でもひときわ緊張感のある一本として記憶しております。というのはこの自分の
車(ポルシェ959という車です)に何を思ったか核融合爆弾が積んであり、画面の上の方にある
タイマーがゼロになると……。
ちなみにコンティニュー制度はなく、そのため非常にコンプリートクリアは難しいと思われます。どれくらい難しいかっていうとセガの『ハング
オン』くらい難しいですね(全然わかんない例え…)。
それでも――難しくて、処理落ちが激しく(おっと)、またいかにもゲーム的なというか、デジタル的な挙動だとしても、
そんなものどうでもいいように感じてしまう、そういった類のゲームです。いや、まあごく主観的な感想なんですがね。
熾烈を極める敵の攻撃。過激に変化する難コース。……とは上記のパンフレットのコピーですが、どれくらい攻撃が熾烈かっていうとハリウッド
映画並に非現実的というか、ハチャメチャというか、そんな感じです。具体的に言うと、まずオープニングで、湖岸にある何かの施設がなぜか
大爆発します。
そこから間一髪のところで脱出し、検問を突破して自由へと走りまくるわけですが、それを邪魔する連中がまたとんでもない人々です。既に個人とか
ちょっとした犯罪組織とか、そういう規模ではなく、一国の軍隊を相手に戦うような印象を受けます。
兵士たちがあちこちでマシンガンを乱射したり、手榴弾をポンポン放り投げて来たり、武装ヘリがこちらに向けて機銃掃射してくるというのだから
たまらない。銃弾を食らうとガラスに穴があき(『リーサルエンフォーサーズ』みたいな感じです)、真横にいきなり滑り出します。そして大抵の場合、
路傍にある看板だの街頭だのにぶつかって派手に吹っ飛び、ひっくり返ります(ちなみにこの吹っ飛び具合、時速80キロだろうと300キロだろうと
同じように吹っ飛びます)。
またそれでなくてもたまたま踏み切りで機関車が道をさえぎったり(それを、キャリアカーの荷台を使ってジャンプするあたりは映画さながらです)、
1メートル以上もあるような岩とかがごろごろと道路に転がっていたりしますし、時としてカーブが斜め45度ぐらいにバンクしていたり、どこをどう行けば
いいのかさっぱりわからない森の中を走ったりします(道がないけれども、うかつなところを走るとまたぶっ飛んでしまう)。
まあ、こんなのがどんどんやってくるわけですが、それでも私が知っている前半部だけに過ぎず、後半は更に激しい妨害がされるのではないかと
思われます。最近とあるところでM.A.M.E.とかいうものを使用してプレイしてみたのですが、ディップスイッチを使ってもタイムが増えないので、とに
かくやりこんで覚えるしかないのでしょうか。ないのかなあ。
まあ、あまり一気にやりこみすぎると反動でその後ずっとやりたくなくなってしまうおそれがあるので、マイペースでゆっくり楽しむのが一番よいかも
しれませんね。
そうそう。ゲームが難しいとか先に進めないとか、そんなのどうでもいいって思わせてくれるもうひとつの要素。このゲーム、ものすごく音楽がかっこ
いいんです。こちらの方のホームページでも第1位に上げられてい
ますが、1面からしてなんだかチャッチャカチャッチャカした音楽で、嫌が応にもテンションが高まります。
画像とか文字とかじゃないので「こんなのです」とお伝えするにはMIDIにでもするしかないかもしれませんが、私ってばそういう音楽の方面にはあ
まりにも疎いので、音楽を耳コピーして音符にして……なんていうことはできませんが、すごくかっこいい音楽です。自転車で疾走しているとついつい
口ずさんでしまいます。サントラを見つけたら買うことを強くお勧めいたします。
と、まあ、そう言った感じでしょうかね。犬神のコラムとしては若干こじんまりした感じもしますが、このぐらいが適当なのかもしれませんね。あと、この
ゲームについて『我こそは』という方がいらっしゃったらメールください。そういったものがたまってきたら「おたよりコーナー」みたいなものを作るかもし
れません。
じゃ、またさっきのところに戻るとするか