私と究極アクションゲーム
エレベーターアクション―リターンズ―論




 このゲーム、大好きなんです。アーケードでその魅力を知り、サターン版が出ると連日やりこみ、少なくとも50回はクリアしました。それはほかのタイトーのゲームいくつかのように、「ゲームとしてはちょっと……だけど、世界観とかが好きだからついやってしまう」ようなものではなく、「ゲームとしてもすごく面白いし、なおかつ世界観がさらにいい」という、冷静に考えてもすごく面白いものだと思います。


 大まかな内容としては急進的テログループと軍の特殊部隊3名との戦いとなります。いわゆるプロローグというのは、あってないようなもんです。そしてその3人というのは、

 カート・ブラッドフィールド(曹長):軍属のくせに体制の枠にとらわれない「はみだし者」。身のこなしと格闘技については右に出るものがいない。 クールで何事にも無関心な性格と思われがちだが、感情をそれほど表に出さないだけで内側には熱い気持ちを持っている。色男。

 イーディ・バレット(伍長):幼少期に両親を爆弾テロで亡くした過去を持ち、悪を憎む気持ちは誰よりも強い。今回の作戦にも真っ先に志願して参加した。 特技は射撃で、誰もが認めるチームNo.1のスナイパー。21歳、女性。結構、感情的になって先走ってしまうこともあるとかないとか。

 ジャド・ザ・タフ(作戦部隊長、階級不明):明朗快活で人望も厚く、正義感も人一倍強い好漢。17歳で士官学校に入ったからおそらく少尉以上の階級かと。  隊長ということもあるのでなんだかあわなそうなふたりのまとめ役というか緩衝材というか、ともあれ彼がいるおかげでこのチームはまとまっている。


 まあ、そんな感じです。主人公っぽいのが好きならカートを、女子が好きならイーディを、そしてアドンとかサムソンとかそっち系が 好きならば隊長を選んでください。それ以外には性能は変わりはありません。

 嘘です。それぞれスピード型(はやい)、連射型(タタタタンと銃弾が飛ぶ)、パワー型(体力ゲージが異様にある、ただし重い)とあり、 また特殊兵器の使い勝手も大分違うので、結構好みが分かれるというか、お気に入りのキャラが分かれるところだと思われます。

 ただ、最近ゲーセンで実際にやってみて思ったことは、少し動きが重いものの、誤って撃たれても比較的長生きできる、走ってるだけで相手をなぎ倒す、 カートだとしゃがんでもかわせない特殊工作員(後述)の銃弾をかわせる、といったこともあるので隊長がオススメのような気がします。

 

 そういうわけで、そろそろゲームの内容に入ります。大まかに言うとこんな感じです。それぞれ気合を入れて書くので、 各項目ごとにリンクができるようになりました。

Mission 1 「アジトに潜入し、急進派テログループの情報を入手せよ」

Mission 2 「空港に仕掛けられた爆弾を処理せよ」

Mission 3 「建設中のビルに仕掛けられた爆弾を処理せよ」

Mission 4 「下水道に仕掛けられた爆弾を処理せよ」

Mission 5 「油田に仕掛けられた爆弾を処理せよ」

Mission 6 「テロリストの核ミサイル発射を阻止せよ」

...And epirogue...





Mission 1 「RED AFTER IMAGE」

レンガ造りの古びたビルに、屋上からヘリで潜入するこのミッション、伝統ですね。でもって当然ながらエレベータでどんどん 下がっていき、道中、ごみの山や青いドアに入り爆弾を調達しつつ、赤い扉の部屋に入って情報を獲得します。今回の敵はガード マンではなくて凶悪犯罪組織の構成員でありますので遠慮なく行く手を阻んだ場合は抹殺してください。

ちなみに今回の殺しのパターンは射殺、撲殺、蹴殺、およびエレベータによる圧殺、通り道に蹴り落として落殺、および手榴弾 や「メタルギア」でおなじみの反応型対人地雷クレイモアによる爆殺、および無反動砲等に焼夷弾や傍らの燃料に引火させ焼殺等、 さまざまあります。結構血がにじんだりなんだりと、かなりブラッディウルフな出来合いとなっております。

登場する悪人:

末端構成員(青シャツ・弱い)
末端構成員(赤シャツ、1発は耐えられる)
わんこ(こちらを見かけると容赦なく襲い掛かってくる)
キ○ガイ構成員(または改造人間の失敗作。上半身裸でスキンヘッド。銃乱射癖あり)
暗殺チーム(コート着用。弾速の速い弾を撃ってくる)
正規構成員(スーツ姿で格闘も結構強いので、接近戦はしない方がいいかも)

で、そんなこんなで中盤まで進んでいくと、突然揺れ動くビル! 地震か? いや、壁に空いた穴を見ると、どうやら巨大な機関砲 がこのビルに撃ち込まれているようだ! と思ったのもつかの間、いきなりビルの上半分が崩れ落ちます。そして崩れたビルの向こう側 には、ヘリに乗った赤いスーツの男がこちらをあざ笑いながら、上空へと飛び去っていく……。この男こそ最近急速に勢力を増している 急進派テログループ「パワー・オブ・レボリューション」のボスなのですが、ここでは何もできずに見送るばかりとなります。

危ういところで一命を取り留めたエージェント(3人のうちの誰か)はさらに階層を下り、1階に降り立つと仲間が駆けつけ、 ミッションコンプリートとなる次第です。

Mission 2 「CROSS THE BREEZE」

 Mission1でアジトから収集した情報に基づき、空港に爆弾が仕掛けられていることが判明した。そこで3人は爆弾テロを阻止する ために、空港へと潜入……はしません。どうしたのかというと、大きなガラスの壁にヘリコプターで体当たり して突入するんです。誰がこんな作戦指示したんだ。とはいえ敵もまさかこんなことをしてくるとは思わなかったようで、 その場にいた敵は全員死亡したようです。

 ともあれ空港の裏口(?)から入っていった彼らはいろいろと遠回りをしながらロビーにたどり着き、さらに飛行機が入っている 整備場の方へ行きます。この途中、いきなり組織の特殊部隊の人々が空を飛びながら襲い掛かってきますので、なぜか置かれている 可燃物入りドラム缶(中にはニュークリアなマークがついているものもありますが、特に害はありません)を爆破してやると、ずい ぶんと攻略は楽になります。

 あとは、ここに貫通弾(無反動砲、グレネードガン等)で来ていれば、同一線上の敵を複数まとめて倒すようにすると弾の節約に なっていい感じです。この貫通弾は敵の通常弾もかき消してくれるので、恐れずに一発ずつ撃ちましょう。ただし高さが違うのは、 しゃがんだりジャンプしたりしてかわさなければならないので、ちょっと注意が必要ですが。

 その後飛行機の中でも、同じように特殊部隊の連中との戦いになりますが、ここである程度貫通弾を残しておくとぐっと攻略が 楽になります。というのは、真ん中に構えて、3〜4人くらいが左右にたまってきたら一発、発射します。そうするとその場に 居合わせたやつが炎上し、新しく来た連中にも引火します。そのうち勝手に火は消えますが、これを繰り返していくとかなり楽に なります。ちなみに、貫通弾がなくなった場合は素直にサブウエポンで始末した方が安全です。

 そんなこんなで地道に敵を倒していくと、妙に耐久力がある赤い服の特殊部隊員が出てきます。こいつは当然ながら一発では 倒れないのですが、まあ一発で倒せなければ連発で倒せばいいので、特に難しくありません。ある程度撃ちこむと隠し持っていた 手榴弾を落とし、飛行機の前半分ごと爆発します。

 そのあとは整備場にも仕掛けられている爆弾を処理し、屋上に行ってクリアとなりますが、ここに出てくる黄色の特殊部隊員の弾は、 隊長であればしゃがんでかわせますが、背が高いカートはかわせないので、ご注意ください。というか今までずっと隊長でしかやったこと なかったので、最近まで気づきませんでしたが……。

 登場する悪人:
 
末端構成員(赤・青)
わんこ
特殊部隊(オレンジ。空を飛ぶ。火炎放射器がある。3発くらい通常弾と高速弾なら耐えられる)
暗殺チーム
ロボット(赤い。同じ列に立つと弾を撃つ。ちょっと硬い)

そういうわけで多少の被害はあれ空港全体の爆破は阻止したところで、作業用エレベータを使って建物の屋上へ登ると、そこには赤スーツの 怪人こと過激派グループのボスが、広告用の飛行船に乗ってこちらを挑発してきます。

 「Crash the old order and create a new society! HaHaHa...」

 と、中高生でもわかりやすい英語で飛び立っていき、チームの面々もとりあえず任務完了ということでヘリで飛び立ちますが、若い彼女は ヘリから身を乗り出して憤りをあらわにします。一方の若い彼氏も、表情はクールながら抑えきれないものをたぎらせながら、テログループの 飛行船をにらみつけ、操縦もしなければならない隊長はそんなふたりを制止しなければならないわけで、やはりまとめ役は大変だということで ステージクリアとなります。

Mission 3 「COLORS OF NIGHT」

 


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