私と熱血刑事とはぐれ者軍団――「D.D.クルー」論
(私と爆弾・パート2から改題)





 2001年にドリームキャストで出たセガの(セガ経営)シミュレーションである「セガガガ」というゲームで、次のようなセリフがあったことを、ご記憶の方もいるかと思います。

 「一発で牛も悶え死ぬDDキックを、合計十数発喰らって……」

 引用ではないのですが、大体こういう趣旨のセリフでした。DDクルー? 誰だそりゃ。そんな風に思った御仁もたくさんいたのではないでしょうか。いやそもそも、これをやる人間はよほどのマニアだから、そんなにいないのかな……。

 まあ、そんなことはどっちでもいいです。今回はセガの「D.D.クルー」です。あんまり検索しても引っかかってこないので、とりあえず自分で書きます。ただ前もって申し上げておきますが、私自身あまりこのゲームをやりこんでるわけではないので(以前温泉で一度やったっきり)、少しばかり内容は薄いものとなるかもしれませんが、ご了承ください。


 ……つって、結構サラッと書いたら、検索でかなり上位に来るようになってしまいました。

 なんか、せっかく検索してくださるのに、こんないいかげんな文章で申し訳ないな。そんな気がしたので、エミュレータを利用して攻略……とはいかないまでも、あくまでも1コインクリアを目標として、きわめてマジメに 頑張ってみました。

 で、少しは上手になったので、大幅に改訂することにしました。どれほどの需要があるかわからないのはいつものことですが、少しは参考にしていただけるのではないかな、と思います。


 爽快感より重厚感


 1991年の夏に出たこのゲームはダブルドラゴンタイプの(ファイナルファイトタイプとは、あえて私は言いません)横スクロール格闘ボカスカアクションです。出てくる敵を殴り、蹴り、投げ飛ばしてずんずん進んでいってください。

 使えるキャラクタは4人。主人公の角刈りお巡りさん『F.F』、拳法家『ガン・ホー』、元軍人『キング』とボクシングスタイルの『バスター』です(ただしキックとか 肘打ちとかジャイアントスイングとかも使うので、正直なところよくワカリマセン)。 操作は8方向レバー2ボタンで、攻撃とジャンプが出来ます。

 攻撃ボタンを連打すると距離によって(?)パンチやキックを繰り出します。これは相手はダウンさせないので、KOするまで叩き続けることになるのですが、攻撃の 合間に反撃されることも少なくありません。これはたとい連射装置を使ったとしても変わりありません。

 そういえば、これは最近知ったのですが、何発か叩いて相手がフラフラになった状態で『攻撃ボタンとジャンプボタンを同時に押すと』相手をオリャー! と 投げ飛ばすことが出来ます。さらにダウンしている相手を攻撃ボタンで持ち上げてから同時押しをやると、スーパーアルゼンチンバックブリーカーの如く真上に高く 放り投げると言う荒技も可能です(もちろん、こっちの方が先ですが)。ただし隙が大きいので、通常投げだけやった方が無難かも。

 打撃系でオススメなのはジャンプキック。これは一発で相手をダウンさせることが出来るので、相手が倒れたところで近づいて持ち上げ、投げつける…… というのが基本的な進め方となります。なお、ジャンプボタンを押してすぐに攻撃ボタンを押すと「小ジャンプキック」が出てしまうので気をつけましょう (相手がダウンしない)。


 ところが、そんなジャンプキックも、1人しか倒せません。要するに2人以上の敵が重なっているところに飛び込むと、ほぼ確実に反撃を食らうのです。

 まとめて相手を倒すことが出来るのは投げつけと、ダッシュ中に攻撃ボタンとジャンプボタンを同時に押すことで発動するダッシュ攻撃のみ。これは 攻撃判定が出る前に相手にぶつかると一方的にダメージを受けてしまう難儀な技で、私もこの強さがわからないうちは『使えない』呼ばわりしたのですが、 まとめて殴り飛ばせない割に敵がぞろぞろ出てくる本作では重要な攻撃。十分な距離が取れる時は、積極的に狙うのがいいかもしれません。


 出来るだけ敵を分散させて1対1の戦いに持ち込み、ジャンプキックでダウンさせて、持ち上げて投げつける。さらに、ある程度敵との距離が取れるのなら、ダッシュ 攻撃でまとめてダメージを与える……。

 『ダブルドラゴン』なら、それでも地道に進めていくことが出来ますが、本作は結構敵の数が多いんですよね。だからあっという間に囲まれて、せっかく持ち上げても 後ろから叩かれてそのまま押し切られる……ということも珍しくありません。とにかくプレイヤーに厳しいゲームなのです(それがセガらしいと言えるほど、私は上手ではない)。

 でも、そういう心がけで地道に取り組んでいけば、きっと何とかなるはずです。爽快感はありませんが、やっぱりかっこいいから、つい頑張りたくなるのです。


 "Yo gotta bomb in ya park !"


 ストーリーは……英語なのでよくわからないのですが、角刈りのお巡りさんが電話を取るシーンから始まります。


 「なんだと!」



 
 電話をかけてきたのは、オレンジ色のスーツを着た、なんか中南米に本拠地を構える麻薬取引のマフィアみたいな、悪党面した野郎です。

 「だから言ってるだろう、遊園地に爆弾を仕掛けてやったんだ。もうすぐドカンと行くだろうぜ」

 そう男が言って間もなく、遊園地内で大規模な爆発が起こってしまいました。響き渡る悲鳴! 逃げ惑う人々!! 

 「ちきしょう、やってくれるじゃねえか!」

 受話器を握り締めながらお巡りさんは怒り心頭です。そのまま電話を切ったお巡りさんは署を飛び出し、現場へと向かったのでした。 騒ぎを聞きつけた仲間たちとともに……。


 これは私の妄想設定なのですが、「この人たちって、どういうきっかけで知り合ったんだろう」と考えた時、ふっと『パイナップルARMY』の7巻に収録された 『キング・オブ・ザ・ロード』の話を思い出したんですよね。

 これは、スコットランド・ヤードでずっと現場の『お巡りさん』として働いてきた老警官が、定年退職間際になって、かつて逮捕しようとして(上層部の圧力により) 逮捕できなかった事件に再び出くわし……という話なんですが、これにチャイナタウンのマフィアのボスと言う老人たちが出てくるんですね。

 マフィアのボスと警官だから、本当は敵同士なのですが、老人たちはこの警官にかつて命を助けられたことがあり、そのために恩義を感じているんですね。なので 老警官の最後の花道を飾りたいと、主人公(元傭兵・現戦闘インストラクター)に依頼して云々……と、まあ、詳しくはマンガを読んでもらうとして、そういう話です。

 だから、この『ガン・ホー』に限らず、他の人たちも元犯罪者で、主人公のお巡りさんに更正させられた過去があって……とかって、色々と想像したんですね。もちろん 本当にそうなのかはわかりません(多分違う)。


 ともあれ、そんな感じで色々と雰囲気を盛り上げてくれるゲームです。アメリカンな風合いがこれでもかというほどに詰め込まれた名作です。とりあえず海外の方が各ボスの画像などを含めて 紹介されているのを見て、ますますやる気がかき立てられたので、少しずつ頑張っていこうと思います。


 攻略テクニック集(随時更新)


 基本戦略としては、すでに書いたように『ジャンプキックで相手をダウンさせる』→『持ち上げて投げつける』を繰り返します。ただ、とにかく敵が次々と出てくる ので、なかなか上手にいかないこともたくさんあると思いますが、そんな時は小ジャンプキックや通常攻撃を2〜3回当ててひるませながら、少しずつ分散させましょう。 緊急回避技がないので、挟み撃ちにされるとそのまま倒される恐れがあるので、そうならないように。

 なお、1面のボスはこのパターンで何もさせずに倒すことが出来ます。この時は画面の端っこに投げつけるのがコツです。

 一方で、2面のボスはジャンプキックを繰り出しても倒れてくれないので、地道に立ちパンチやキックで打撃を与えていくことになります。2〜3発叩いたら離れて、 小ジャンプキックでけん制しながら……とか、そういったやり方になるのかな。いずれにせよ、結構テクニックが求められるボスだと思います。

 あとは、右側の方に見える穴をジャンプで飛び越えてきた時がチャンスですね。うまく当てれば相手をダウンさせられますし、そうでなくても打撃を加えるチャンスです。




 ……って、ちょっと、コレ!!!


 体力回復アイテムなどがめったに出てこない本作ではありますが、ステージ2をクリアするとボーナスステージ(路上駐車のバイクを破壊する)があります。ここでは (たぶん)確実に1UPアイテムが出てくるので、何とかこのドラゴン……いやボスを倒しましょう。

 


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